山形銀行統合報告書2024 :: Pro-Act
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ADVANTAGE 山形成長戦略プロジェクトにおいて、産業創出に主体的に取り組む手段として当行独自のファンドを設立しました。新規雇用やGDP拡大による中長期的な地域活性化を投資の目的と定め、ファンド単体収益ではなく総合的な銀行取引の視点で運用しています。 当行は、YAMAGATA DESIGN株式会社(現 株式会社SHONAI 山形県鶴岡市:代表山中大介氏)が、鶴岡サイエンスパーク内で「ホテルスイデンテラス」を建設する支援を行うため、当社への金融支援として優先株式の出資を目的とした専用ファンドを組成しました。当該ファンドは、大和PIパートナーズをファンド運営者(GP)としたうえで、きらやか銀行、鶴岡信用金庫と地元金融機関協調体制を当行が主導し設立しています。現状は、ファンド設立9年目の運用期間となっております。 2024年4月より、山形成長戦略プロジェクトを担ってきた山形成長戦略推進室を営業支援部コンサルティング営業推進室へ移管しました。今後は、第21次長期経営計画における重点戦略「コンサルティングビジネスの強化と事業領域拡大」に基づき、自治体コンサルティングと地域産業の育成等の取り組みにつなげてまいります。活動フェーズ①山形大学・慶應先端研の    有望な研究・技術シーズの 発掘・創業の促進②営業店との創業案件の発掘Phase1Phase2ファンドを通じた金融支援・出資①ファンド出資モニタリング (取締役会等参画)②事業化促進支援 (販路拡大・人材採用・BM等)Phase3①行員を大学に常駐者として派遣②研究シーズや起業意欲を情報➂営業店の創業案件支援投資対象は基本的に「山形」に拠点を置く企業に限定①保証協会融資、補助金つなぎ②TRYパートナーズ株式会社と連携した二人三脚での事業収益化具体的な活動内容収集資金等の与信ニーズに対応PICK UPKPI(2026年度)自治体との協働件数大学研究を起点とした産業集積による自律的好循環の形成をテーマに運用実績・投資実績 10社 (Ⅰ号ファンド7社、Ⅱ号ファンド3社)・投資回収 6社(Ⅰ号ファンド)・投資先への新規融資実績 保証協会融資2件(45百万円) 設備資金1件(280百万円) 補助金つなぎ融資3件(47百万円) エグジットリファイナンス1件(451百万円)・TRYパートナーズ株式会社との連携実績 3社 販売支援BM契約2社 人材採用実績1社30件■■山形成長戦略プロジェクトが内閣府より優良事例に選出 2024年1月、内閣府より依頼を受け、当行の山形成長戦略プロジェクトにおける鶴岡インキュベーションパークの取り組みについて、「地方創生SDGs金融における優良事例」として発表を行いました。これは、地域金融機関と地方公共団体が一体となり、地域内でSDGsに資する取り組みを行う企業を後押し、便益循環が自走する仕組みを促進している事象を内閣府が優良事例として選出するものです。本件では、全国より5事例が選出され、当行と鶴岡市が共同で事例発表を行いました。成長に向けたリスクマネーの提供山形地域成長ファンドⅠ・Ⅱ山形創生ファンド自治体との地域活性化に向けた協働への展開02ADVANTAGE

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