山形銀行統合報告書2025 :: Pro-Act
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ガバナンス 有価証券ポートフォリオの再構築 002025GOVERNANCE有価証券運用部門収益  2026年度 80億円流動性リスク管理内部監査有価証券運用残高リスク管理体制の強化オペレーショナル・リスク管理リスクアペタイト・フレームワークの活用有価証券評価損益(その他有価証券)の推移 167 116 ▲110▲183▲143▲207▲201▲274前年比▲13110,884 9,024 9,782 8,948 ▲8048,143 2162005690100145 123 121 15▲ 6▲ 27▲54▲329■株式 ■債券 ■投信  外国証券 ほか▲26129,179 円27,821 円 28,041 円 40,369 円 35,618 円0.095 % 0.220 % 0.351 % 0.727% 1.490%※ 外貨調達コスト、有価証券関係損益含む2021/03 2022/03 2023/03 2024/03 2025/03(億円)10,0004,499 8,0003,135 6,000855 1,412 1,599 4,0001,541 1,838 1,949 2,0001,597 1,483 2021/032022/03■株式・投信 ■外貨建外国証券■その他円建債 4,534 4,049 3,501 959 706 442 1,553 1,478 1,439 1,819 1,669 1,542 917 1,046 1,219 2023/032024/032025/03■地方債 ■国債(億円)▲100▲200▲300▲400日経平均株価日本10年国債 当行では、流動性リスクの管理手続、管理体制等を定めた「流動性リスク管理規程」に基づき、管理部署の明確化を図るとともに、平常時・懸念時・緊急時等、状況に応じた流動性準備の水準を設定するなど、不測の事態が生じても流動性が十分確保できるような管理態勢を構築しております。 また、日々の資金繰りについて厳格な管理を行うとともに、流動性準備の状況についても、市場リスクと同様、ALM会議で毎月報告のうえ、十分な流動性を確保しながら効率的な資金運用に努めております。 さらに、市場の急変や風評被害等による流動性リスクの顕在化を想定した対応マニュアルを策定し、万一の事態にも迅速な対応と被害の極小化を図るべく万全を期しております。 リスク管理態勢の強化・充実のためには、管理態勢の有効性を検証し、その充実を図る必要があります。 当行では、被監査部門から独立した監査部がリスク認識に応じて関連会社を含む全部室店に対して臨店監査を実施し、各部室店等における各種リスクの管理状況を把握するとともに、内部管理態勢の整備状況や運用状況等を検証しております。さらに、必要に応じて適時・適切な改善提言を行い、リスク管理態勢の強化・充実を図っております。• ミドル部門(リスク統括部)によるリスク管理・牽制機能の強化• ポートフォリオおよび市場環境を踏まえた実効性の高いリスク管理の徹底• 金利上昇に対応したデュレーションコントロールとヘッジオペレーションの実施 当行では、オペレーショナル・リスクの種類・定義や管理体制等を定めた「オペレーショナル・リスク管理規程」に基づき、オペレーショナル・リスクを①事務リスク、②システムリスク、③有形資産リスク、④人的リスク、⑤法務リスク、⑥風評リスクの6項目に区分・管理し、オペレーショナル・リスクの顕在化の防止、影響の極小化および削減等に取り組んでおります。 また、各リスクについて統括管理部署を定め、各統括管理部署において、発生したリスクや予見されるリスク等に関する情報を収集・分析のうえ、リスク削減策を企画・立案し、具体的に対応しております。 さらに、随時、各種リスクの発生状況や対応状況をモニタリングするとともに、リスク管理会議等において、各リスクを包括的に把握・評価し、組織横断的にリスク削減のための協議を実施しております。 リスクアペタイト・フレームワーク(RAF)とは、事業計画を達成するために能動的に受け入れるリスクの種類と量に関する中長期的な指針・枠組みであり、リスク対リターンに鑑みた施策展開で収益力強化を図ることができるものであります。 当行では、2019年度からRAFへの取り組みを開始し、リスクアペタイトを踏まえた今後10年間の財務予想や各種分析を実施するとともに、第21次長期経営計画においてもRAFを計画の土台としております。また、当行が抱えるリスク全般を網羅的に把握し、管理していくという観点からリスクプロファイルを検討し、その中で特に重要なリスクをトップリスクとして選定し、期中を通してモニタリングを実施しております。• ポートフォリオを削減する資産と再構築する資産に整理し、利回り向上への対応方針を明確化• 市場シナリオごとのシミュレーションに基づき、対応の優先順位が高い資産から売却するなど、ポートフォリオの再構築を進めている6 76 1

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